不停滞循環呼吸

 まっすぐに座ります。手のひらは腿に置き、腕は脇につけます。ゆっくり息を吐き、腹をへこませて全ての空気を余すことなく絞り出しましょう(空気を停滞させない)。そしてゆっくりと息を吸い始め、腹を外側に押し出すように膨らませます。息を吸っているあいだ、自分に言い聞かせましょう。"臍を満たす、胸を満たす、頭に至るまで"。
 これは、初心者への配慮で、修練とともに明らかになる、流れる力の道に、あなたの心がたどりつくためです。腹式呼吸の一回のじゅうぶんな吸気―吐気が一回の呼吸周期を形作っています。この無意識の循環呼吸を六回から十二回、連続的に行うこと。
 ある程度の期間が過ぎると、あなたの息が長くなるとき、最初に腹を膨らませることによって、もう深く息を吸うことができるようになります。臍を満たすこと、そして胸を満たし続けます。
 それによって、頭は神聖なエネルギーを持ちます。気を付けることはあなたの腹を、吸気が胸に至るまで、膨れたままにしておくことです。そして頭まで。吸気がすっかり終わってから、ただ滑らかに、そしてゆっくりと吐きましょう。いつも両の眉のあいだの点に集中することを忘れないことです。
 nguyen nguyenMr Tam “私が自分自身に言うことは、"臍を満たす、胸を満たす、頭に至るまで" そして吐く……。注意することは一呼吸周期の中で、胸を満たすあいだ、そして頭に至るまで腹をいっぱいに膨らませたままにしておくことです”
 全てを悟るためにこそ、六回から十二回までの不停滞の循環呼吸をすること。誤った方法で、五十回や、百回行っても得るものはありません。あなたが必要とするのは、六から十二の呼吸周期を正しい方法で行うことだけです。全ての呼吸周期はあなたの体を回復させます。あなたの頭を神聖なエネルギーで満たすポイントに至るとき、周波数のエネルギーも適切な値に復帰するのです。
 そしてひとたびそれらができれば、あなたは、悟りまたは認識に基づいた透察力というものに至るのです。エネルギーが(停滞することなく)楽に流れるとき、宇宙世界と一体のものとして融和します。そして、このエネルギーは内面から反射してくるのです。この瞬間においてのみ、我々は我々の内に潜在する源の自然、可能性に気づくのです。
 なぜ上達した修業者は、瞑想しているときにサマディ・ムードラ(印を結ぶ)をするのでしょう? 一定期間ののち、彼らの純粋なエネルギーが高まってくるとき、彼らの指を交差してサマディ・ムードラの形にしておくことが自然に望まれるからです。