このように、波動的レベルから人間の身体や病気というものを見ると、実にいろいろなことがわかってきます。そして、病気とは正に自己のもつマイナス精神波動や、われわれが、われわれに良かれと信じて開発してきた、いろいろな人工科学波動が引き金となって発生するということが、ご理解いただけたはずです。
しかし、波動という目に見えない、手に取って確認することもできない要因が、全ての病気のことの始まりだとすれば、われわれは一体全体、どのようにしてそれらの波動から身を守ればよいのか、あるいはそのようなマイナスな波動を自らの身体の外に追いやればよいのか、それが重要なポイントとなってきます。
波動というものの物理的特質の一つに、送信機と受信機という関係があります。つまり、どんな波動も受信機がなければ、それをキャッチできないという特質です。
いくらある女生を恋しても、相手が送信されたその想いを受け取る受信機がなければ、恋愛は成立しません。ポケットベルでいくら相手を呼び出そうとしても、相手がその受信機を持っていなければ、あるいはスイッチをオフにしていたら、呼び出すことはできません。
これを私たちの健康という点で考えれば、どんなに悪い波動が私たちを襲ってきても、それを受ける受信機さえ持っていなければ、悪い波動は私たちになんの害も与えることはありません。
つまり「怒り」「悲しみ」「ねたみ」「ひがみ」「恐怖」「不安」「いらだち」「疑惑」「うらみ」「きびしさ」「絶望」「ストレス」等のマイナスの精神波動である悪い波動を呼んでしまう受信機を持たないこと。持ってしまっているのなら、それを捨て去ることができさえすれば、われわれは永遠に病気から開放されることになるのです。
しかし、このようにストレスやいらだち、そして疑惑や不信が渦巻くこの複雑な現代社会機構の中で、人工公害波動がすでに無数に飛びかうこの都市環境の中で、私たちはそうは簡単に、いったん持ってしまっているこれらの波動を捨て去ることはできないと考えがちです。
ところが私たち人間は、実はそう弱くはないのです。もちろん、思考自体をマイナスに持てば持つほど、その人は急速に弱まっていきます。しかし、いったんプラス思考になり、なんらかの手段をもって自己鍛錬を続けていけば、その人は必ず強くなりうるのです。それは、神がわれわれに自己治癒能力=免疫力という、みがけばみがくほど光るすばらしい能力を平等に与えてくれているからです。