解説

  1. はじめに
  2. M・R・Aとの出会い
  3. 「波動」の世界
  4. 病は気から
  5. 人工科学波動と生態
  6. 送信機と受信機
  7. 自己治癒能力=免疫力の向上化
  8. ボービ密教科学との出会い
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  ――はじめに――
 本書は、私が日ごろから敬愛する南カリフォルニア大学メデイカルセンター教授・ホアン・ヴァン・デューク博士(医博・病理学担当教授)のご紹介を受けて、同じカリフォルニア州ロスアンゼルス市に本部をもつ、ボービ密教科学中央普及センター、スアン・アン・リー会長のご承認のもとに、このたび日本ではじめて紹介されることになった、同センター発行の教則本「VOVI ESOTERIC SCIENCE」の日本語版です。
 ボービ密教科学は、ホアン・ヴァン・デューク博士と同郷のヴエトナム人、Mr.タムによって体系づけられた、いわば「健康な心と身体」を得るための教則集ともいうべきもので、一見、宗教的な色彩を帯びているように見られますが、実際はアメリカやヨーロッパの一部で、宗教宗派にとらわれることなく、普及活動が行われています。
 しかし、その内容は、お読みいただいてすぐにお判りいただけたと思いますが、欧米人にとってよりも、われわれ日本人(東洋人)にとってのほうがはるかになじみやすく、この種の他のどの教則本よりも身近に感じられるはずです。
 このたび、この教則本の日本語版盬訳を思い立ったのは、私がこの三年ほど勉強している「波動と物質の関係」、特に「精神と肉体との関係」を、つきつめていけばいくほど、ある一つの結論にたどりつくことに気づいたからです。
 その結論とは何か?それは私が「M.R.A.」という波動測定器と出会うことによって得ることのできた、「心と病気と波動」の関係についてのレポートをお読みいただければお判りいただけるものと思います。(トップページへ戻る)

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――M・R・Aとの出会い――
 一九八九の二月、私は米国カリフォルニア州のヴェンチュラ郡サンザンド・オークス市で、見るからにユダヤ系と判る鷲鼻をした青年科学者と出会いました。青年の名はロナルド・J・ウエインストックといって、当時まだ二十九歳ということでした。私はその時にはじめて、彼がちょうど開発したばかりだという小さな機械を見せられたのです。
 それは、その当時の私の知識の範囲内では、とうてい理解できるものではなかったのですが、その青年の持つひたむきさと、「ひょっとしたらこれはすごい物かもしれない」という予感、そして何よりも、当時の私のビジネス環境における必然性によって、一週間後にはその機械の日本における独占的販売契約権を手にして、帰国していました。これが、今話題をにぎわしている磁気共鳴分析器(M・R・A)との出会いでした。
 ともあれ、この機械は掘り出し物どころか、私の人生観や、人生そのものを変えてしまうような、大変なものでありました。その後三年くらいしか経過していないのに、この機械について知れば知るほど、その奥の深さを知り、夢中でそれを取り組むうちに、私はこの世の中、宇宙、そして人間の仕組みについての真理をかいま見ることができるようになったわけです。
そう、この機械は正に、ある人々が観念的には予測し、論拠づけていた、いわゆる「波動」の世界を推し量ることのできる機械だったのでした。(トップページへ戻る)

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――「波動」の世界――
 現代科学は分子レベルの科学、あるいは物質レベルの科学といわれています。つまり、実際に形なり、量なり、重さがあって、この世に存在する物質をマクロに、あるいはミクロにとらえて分析し、物質間における化学反応、物理反応、生物学的反応を見極め、仮定し、実証するプロセスを取っている科学です。
 しかし、基礎を分子レベルのみに置くこの手法では、解決できない事象があまりにも多くあり過ぎることが、近年になって先鋭的な科学者のあいだから問題提起され、分子以下のレベル(以下よいう言葉を使うのは、ほんとうは適当ではないのですが)、すなわち原子や素粒子に、その基礎を置くべきだという考え方が出てきています。いわゆる量子力学の登場です。
 「量子力学」というと、非常に難解な物理学用語として聞こえますが、これが私たち一般人が昔から気軽に使ってきている言葉「波動」と同じ意味を持つものと言えば、そう異和感はないはずです。つまり、世の大勢として、学究的なサイドからも「波動」というものの存在を認めざるをえないという方向に向かっているわけです。
 判りやすく、人間の身体、病気についてこの新しい考え方(実際は何千年も前から哲人たちが言ってきていることなのですが)に基づいて解析をしてみることにしましょう。
 まず現代人がかかえるいくつかの解決できない病気や症状を列記してみると、思いついただけでも、次のようなものがあげられます。  具体的な疾病名、症状をあげれば、限りないことでしょう。そしてこの二十年間、これらの病気に対して、なんら画期的な発見や、治療方法は発表されておりません。のみならず、エイズやC・F・Sのように、わけの判らない恐しい病気が次から次へと発生しています。このままでいけば、確実にあと百年もしないうちに、この地球から人数は退却せざるをえなくなってしまうでしょう。
 これらの具体的な証拠が、現在あるような分子レベルに基礎を置く、現代科学の限界を物語っています。そう、一つの事象をある一点方向からのみ見るのではなく、別のさまざまな角度から見ることの必要性の登場です。それが、量子力学であり[波動]の科学ということになります。
 そしてそれは、たとえば「M・R・A」というような機械の手を借りて、有効に、かつスピーディーにその研究を推し進めていくことができ、前述したようなさまざまな疾患のほんとうの原因というものが理解され、それが故にその対策や治療法というものを見いだすことができるようになってくるはずです。これらのことは、私がすでにその一端を健康情報誌 [ラビエ] にシリーズで報告しているとおりです。(トップページへ戻る)

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――病は気から――
 M・R・Aという機械を得て、私はこの約三年間、数千ケースに及ぶ人間を主体とした波動チェックを行ってきました。その結果、私は先人から伝え語られてきた「病は気から」という言葉のほんとうの意味を知ることができ、病気のメカニズムについてその大まかな概要を把握することができました。もちろん、波動的見地からの把握ですが、「波動」というものが、実は万物のことの始まりなのだという考え方が真理だとすれば(私はそう確信しています)、この考え方は普遍的なものになるはずです。
 たとえば、なぜガンが発生するのかを例としてあげてみましょう。どこにガンが発生するかによって違うのですが、胃や結腸、直腸などの北較的発生率の高い消化器系のがンの場合、ことの始まりは、その人が持つ「不安・心配」波動です。この場合重要なことは、私たちが持ついろいろな精神波動、たとえば「怒り」「悲しみ」「恐怖」「いらだち」等は、物理的にそれぞれ独自の周波数・波長(波形)を持っているということを理解することです。
 それらは、自分が遺伝子の中にもつ固有の性格を背景として、自分自身でコントロールできないような強い感情を持ってしまった時に発生させてしまったもので、現在時点で怒っているとか、悲しんでいるとかの問題ではなく、いわゆる潜在意識として持ってしまった精神波動のことです。
 これらの波動は、いったん発生してしまうと、よほどのことがないかぎり消えることはありません。そして、われわれの身体の中の組織や器官も、独自の周波数や波形をもっていて、同調する精神波動と、そうでない精神波動とをもつということが判明しています。
 たとえば「怒り」という精神波動は、肝臓や卵巣の持つ各々の波動に100%同調をするというように、悲しみ―→血液 恐怖―→腎臓 いらだち―→神経系 等と、各人が持っている精神波動によって、その同調相手の器官が各々決まっているわけです。
 波動が同調するとかしないという考え方は、私たちが昔中学の時に実習で学んだ音叉のことを思い出していただければ良いでしょう。U字形の二つの音叉の一方をたたくと、それが同じ「ド」なら「ド」の音の場合、片一万の鉄で造られた音叉が自然に共鳴して、波動を初め、それが金属音となって現われてくるという実験です。
 消化器系のガンの場合、「心配・不安」という精神波動と「胃・結腸・直腸」のもつ固有波動とは、ほぼ同じ波長帯にあるので、まずそれらの部位にその精神波動が同調し、定着し振動を続けます。そして、その精神波動が、同じような波長帯にあるバクテリア・カビ・ウィルスを同調させ呼びよせてしまうのです。
 更に心配・不安波動は空気や水、食器中のカドミウムの波動とも同調し、その金属波動をも長い年月をかけて呼びよせ、先の有機微生物とミックスされて、その部位にポリープを作り、それらの毒素の絶対量が増え続けていくうちに良性の腫瘍になっています。
 この時点で、自覚症状が出てくるのでしょう。異常を感じた人がいく所は一つしかありません。病院です。そして医師は必ず線を使って検査をします。実は、この線が問題なのです。私は、ガンと線をはじめとする科学波動が、直接的な関係をもつのではないかと疑っています。その根拠は、次のとおりです。(トップページへ戻る)

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――人工科学波動と生態――
 アメリカで開発された機械であるにもかかわらず、MRAの頭脳であるコードリストには、[陰] [陽] [中庸]という項目があります。開発者のウェインストック氏に確認したところ、これらは正しく漢方における考え方のそれを、波動的に表すことのできるコードであるといいます。
 早速、この三つのコードを使って、人間の身体部位や疾病のもつ波動との関連を測定してみました。その結果、次のように各々が陰・陽・中庸のいずれかに分類されることが判明しました。
 陰・・・・・腎臓、肝臓、血液、卵巣、胆のうなど
  陽・・・・・胃、直腸、甲状腺、肺、子宮など
  中庸・・・・・心臓、脾臓、仙骨など
ところが、これらの部位と関連する疾病波動を見てみますと、
  腎炎、肝炎―→陽
  胃炎、子宮筋腫―→陰
 というように、陰陽が全く逆転してしまっていることがわかったのです。
 更にガンについての陰・陽・中庸をチェックしたところ、驚いたことに、これはどの場にも同調しないのです。つまり、漢方的思考以外の第四の場を持っていると考えざるをえない結論が出たのです。この第四の場と人工科学波動との関連を、私は前述したラビエ誌No.60号に、次のように書きました。
 「MRAの研究レポートで述べてきたように、私たちの体の器官や部位、それに奇生するいろいろな細菌、そして感情も、陰・陽・中庸の三つの場に正確に分類することができる。
 この三つの場の持つそれぞれの特質によって、あるものは互いに同調し、あるものは不同調となって、体そのものが構成されている。
 人間自身は小宇宙といわれているから、大宇宙を構成している三要素は、この三つの場ではないかと私は思っている。
 自身界を構成する原則的な三要素であれば、それらがどのように複雑にかみあっても、別の言葉でいえば、神の摂理の範囲内にあるものだから、それほどの大事には至らないであろう。
 しかし、ここで重要なことは、この三つの原則的な場のほかに、近年、もう一つの場が現われてしまった、という事実だ。それらはいうまでもなく、原子力であり、科学放射波動、いわゆる人工的波動である。
 MRAでの検証により、線波動や放射能のもつ波動は、陰・陽・中庸のどの場にも属さない、独自の場を持つことを私は確認している。すなわち、「第四の場」の存在の確認である。
 線波動を例にとれば、これが人体に波動として定着すると、人体の従来のバランスを崩してしまうことを発見した。たとえば、サイト・メガロウィルスは、私のテストによれば陽系のウィルスであり、同じ陽系の部位にしか同調しないことがわかっているが、これに線の波動が加わると、陰系の場を持つ部位や器官にも同調してしまうことが判明したのである。そして、これはどうやら、ガン発生の第一要因として考えられるべきもののようなのだ」
 つまり、ガン発生のメカニズムとして、線などの人工波動が人間が本来もつ自然介における生態秩序を乱し、それによって不可思議な自殺行為へと細胞たちを導いてしまうのではないか、という考え方です。(トップページへ戻る)

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――送信機と受信機――
 このように、波動的レベルから人間の身体や病気というものを見ると、実にいろいろなことがわかってきます。そして、病気とは正に自己のもつマイナス精神波動や、われわれが、われわれに良かれと信じて開発してきた、いろいろな人工科学波動が引き金となって発生するということが、ご理解いただけたはずです。
 しかし、波動という目に見えない、手に取って確認することもできない要因が、全ての病気のことの始まりだとすれば、われわれは一体全体、どのようにしてそれらの波動から身を守ればよいのか、あるいはそのようなマイナスな波動を自らの身体の外に追いやればよいのか、それが重要なポイントとなってきます。
 波動というものの物理的特質の一つに、送信機と受信機という関係があります。つまり、どんな波動も受信機がなければ、それをキャッチできないという特質です。
 いくらある女生を恋しても、相手が送信されたその想いを受け取る受信機がなければ、恋愛は成立しません。ポケットベルでいくら相手を呼び出そうとしても、相手がその受信機を持っていなければ、あるいはスイッチをオフにしていたら、呼び出すことはできません。
 これを私たちの健康という点で考えれば、どんなに悪い波動が私たちを襲ってきても、それを受ける受信機さえ持っていなければ、悪い波動は私たちになんの害も与えることはありません。
 つまり「怒り」「悲しみ」「ねたみ」「ひがみ」「恐怖」「不安」「いらだち」「疑惑」「うらみ」「きびしさ」「絶望」「ストレス」等のマイナスの精神波動である悪い波動を呼んでしまう受信機を持たないこと。持ってしまっているのなら、それを捨て去ることができさえすれば、われわれは永遠に病気から開放されることになるのです。
 しかし、このようにストレスやいらだち、そして疑惑や不信が渦巻くこの複雑な現代社会機構の中で、人工公害波動がすでに無数に飛びかうこの都市環境の中で、私たちはそうは簡単に、いったん持ってしまっているこれらの波動を捨て去ることはできないと考えがちです。
 ところが私たち人間は、実はそう弱くはないのです。もちろん、思考自体をマイナスに持てば持つほど、その人は急速に弱まっていきます。しかし、いったんプラス思考になり、なんらかの手段をもって自己鍛錬を続けていけば、その人は必ず強くなりうるのです。それは、神がわれわれに自己治癒能力=免疫力という、みがけばみがくほど光るすばらしい能力を平等に与えてくれているからです。(トップページへ戻る)

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――自己治癒能力=免疫力の向上化――
 「精神神経免疫学」という新しい医学の流れが、アメリカやヨーロッパで静かに、力強く起き始めています。これはわかりやすくいえば、次のような考え方を原点とした学問です。
 「本来、人間には自然治癒能力があり、たとえば、脳は鎮痛剤などの科学物質を、体に対して幅広く処方することのできる薬局のような機能を持っている。しかし、これらの機能は、人間の精神的感情によって、良くも悪しくも影響を受け、ストレス等のマイナスの感情をもつとき、この機能は低下し、疾病に至る原因を作る」
 この考え方は、まさしく私がMRAの技術を通じて、すでに述べてきたことと似ていますが、ここで取り上げたいのは、自己治癒能力ということです。この能力は、みがけばみがくほど光る、つまり、天井がなく無限大に崇高になりうるということですが、このように私自身が思い至ったのには根拠があります。
 すでにご存じのように、われわれの水道水は波動的にかなり汚染されています。たとえば、水銀や鉛、アルミニウム、そしてカドミウム等の毒素波動が、かなり含まれています。ところがこれらの波動を、みごとに想念だけで消された方々が何名かおられます。いずれも瞑想とか呼吸法をご自分なりのスタイルで勉強・訓練されている方々でしたが、そのうち二名の方は全くの普通の主婦でした。
 私はこの事実に直面した時に、非常に感動し、そして救われる思いがしました。毎日毎日測定する水や食品が、波動的にかなり汚染されていて、このままではこの地球はどうなってしまうのか、という危機感を強くもっていたからです。なるほど人間には、このような潜在的な能力があったのかと、思い知らされました。
 もし、このように自分の意識をコントロールすることができ、マイナスの波動を中和させるエネルギー波動を送信することができるのならば、自己に潜在するマイナス精神波動はもちろんのこと、自己を取り巻くその他のマイナス波動も消し去ることができるにちがいありません。
 そしてそのように訓練された人々をたくさん持つことによって、更に悪い波動とはこのようなものなのだよということを具体的に示すことによって、その消去のコツをその人たちに飲み込んでもらえれば、この地球も安全な惑星として返り咲くこととなるでしょう。
 その時、私の想いはそこまで発展していきました。そう、各人の自己治癒能力の向上は、確実に地球の免疫力向上へとつながっていくはずです。問題は、具体的にどうすればよいのか、という点でした。(トップページへ戻る)

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――ボービ密教科学との出会い――
そのような体験と想いをもったころ、私はアメリカに所用のため出かけました。MRA関係の技術打ち合わせと、ホアン・ヴァン・デューク博士に会うためです。
  デューク博士は私の話を聞き終わると、
 「Mr.江本、あなたの今話されたことはすばらしいことです。よく勉強されましたね。私が日ごろ考えていたことと全く同じで、かつ、より科学的です。私はあなたに全面的に協力しましょう」
と、優しく言ってくれました。そして一冊の小冊子を取り出して、私に示しながら、
 「これは、私が日ごろ自分でも実践し、週に一度はセミナーを開いて教えている、ボービ密教科学の教則本です。日本の方にはとても理解しやすく、かつ誰にでもできる免疫力アップのための方法が具体的に示されています。これを日本の皆様に紹介されたらいかがですか。必要であれば私が日本に行ってセミナーを開いてもよろしいですよ」
と申し出てくれたのです。
 それから三か月後、約束どおりデューク博士は日本に来てくださり、東京、名古屋、大坂の三会場で、情熱的にそして優しく、七十歳とは思えない体力をもって、私たちにボービ瞑想法、呼吸法、そしてマッサージ法を教えてくれました。出席された方々の反応は、一様に「感動をした。
 是非これをマスターしたい」というものでした。
 ほんとうの意味での科学が極まれば極まるほど、そのゴールは一つなはずです。それはけっして、エレクトロニクス文明や、その他の機械文明ではありません。高度に浄化された純粋な精神波動文明こそが、われわれ人類のたどりつくべき、最終のそして永遠のゴールとならなければなりません。さもなければ、マイナスの要因をもつこの地球は、宇宙の彼方より永遠にマイナスの因子を呼び続け、やがて自壊せざるをえなくなるでしょう。(トップページへ戻る)

(監訳者・江本 勝)