そのような体験と想いをもったころ、私はアメリカに所用のため出かけました。MRA関係の技術打ち合わせと、ホアン・ヴァン・デューク博士に会うためです。
デューク博士は私の話を聞き終わると、
「Mr.江本、あなたの今話されたことはすばらしいことです。よく勉強されましたね。私が日ごろ考えていたことと全く同じで、かつ、より科学的です。私はあなたに全面的に協力しましょう」
と、優しく言ってくれました。そして一冊の小冊子を取り出して、私に示しながら、
「これは、私が日ごろ自分でも実践し、週に一度はセミナーを開いて教えている、ボービ密教科学の教則本です。日本の方にはとても理解しやすく、かつ誰にでもできる免疫力アップのための方法が具体的に示されています。これを日本の皆様に紹介されたらいかがですか。必要であれば私が日本に行ってセミナーを開いてもよろしいですよ」
と申し出てくれたのです。
それから三か月後、約束どおりデューク博士は日本に来てくださり、東京、名古屋、大坂の三会場で、情熱的にそして優しく、七十歳とは思えない体力をもって、私たちにボービ瞑想法、呼吸法、そしてマッサージ法を教えてくれました。出席された方々の反応は、一様に「感動をした。
是非これをマスターしたい」というものでした。
ほんとうの意味での科学が極まれば極まるほど、そのゴールは一つなはずです。それはけっして、エレクトロニクス文明や、その他の機械文明ではありません。高度に浄化された純粋な精神波動文明こそが、われわれ人類のたどりつくべき、最終のそして永遠のゴールとならなければなりません。さもなければ、マイナスの要因をもつこの地球は、宇宙の彼方より永遠にマイナスの因子を呼び続け、やがて自壊せざるをえなくなるで